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困難な保護者対応のストレス管理

このニュースレターを読んでいる方の中には、保護者対応等のストレスを抱えている教職員の方が多数いらっしゃるのではないかと思います。
最近、ちょっとしたことに悩んだり、精神的なダメージを受けたりすることが増えていませんか?
当機構で発行している書籍には保護者対応(クレーム対応)に関するものが何冊かあるのですが、内容の多くを占めているのは保護者対応が上手くいきやすい考え方や具体的なノウハウであり、ストレス管理に伴う記述は割合としてはあまり多くありません。
保護者対応ではストレスフルな状態にあるとこの書籍のノウハウを適切に使いこなすことが残念ながら難しいと思います。
今回のニュースレターでは困難な保護者対応をする際に必要なストレス管理の考え方とその方法をご案内したいと思います。

 

◆ 保護者対応のストレス管理の考え方

 

〇ストレスで心の配線が強くなる

特に担任や管理職等をしていると避けられないのが保護者対応です。
「あの保護者とは会いたくないなー」、「あの保護者は苦手なので…」と考えれば考えるほど、ネガティブな心の配線が強化されていきます。
あなたのその保護者に対する考え方やイメージがマイナスの思い込みとなり、日々の気力や振る舞いに悪影響を及ぼしてしまうのです。
このようなマイナスの状態では適切な保護者対応をすることは勿論、あなたの日常業務にも影響が出てきてしまいます。しかし、人間のメンタルは筋力トレーニングと同じで、良くも悪くもストレスが掛かれば掛かるほど強化される特性があるため、逆にこの特性をプラスに捉えて、ストレスによってあなたの心の配線を良い意味で強化することができるという見方を知ることが大切です。
つまり、ストレスで強くなるという考え方があるということです。
保護者対応で「嫌だなー」と思うことや「不快感」はメンタルを強くするという意味では有効なのですが、一方で「苦痛」まで感じることはマイナスに作用するため、そのストレスを避けるようにしてください。

 

 

◆ 保護者対応のストレス管理の方法

 

〇回復の機会を取り入れる

困難な保護者対応が続くとストレスフルな状態に陥ってしまい、うつ病等の精神疾患に繋がってしまいます。
そこで実施して欲しいことは、自分のメンタルに回復の機会を意識的に取り入れるという方法です。
これは困難な保護者対応の中では必須の管理方法です。
具体的な方法は大きく分けて2つあります。
長時間にわたる面談等による疲労や先行きに対する不安、怒り等を感じた場合はできるだけ早く次の回復サイクルに入ることが大切です。

 

1 能動的休憩

肉体的な動きを伴って肉体・感情・精神にストレス(負荷)を与えるサイクルのことを言います。
以下の活動があげられます。
休息として競わないで行うことが大切です。

 

ダンス、ヨガ、ストレッチ、
ウォーキング、ガーデニング、
水泳、サイクリング、テニス 等

 

 

2 受動的休憩

身体を動かさずに肉体・感情・精神の通常のストレスサイクルを遮断する活動で以下のものがあげられます。

 

マッサージを受ける、酸素カプセル、
静かに景色を眺める、サウナ、昼寝、瞑想、祈り、
深呼吸、読書、音楽を聴く、映画、テレビ、
自分の気持ちを静かに語る 等

 

〇演じる

保護者対応の時に自分が理想とする状態や人物を「想像」しながら「演じる」ことを繰り返すと気持ちと生理機能を意図的に自分が狙った方向へ動かすことができるようになってきます。
「演じる」のがうまい人は自分で考えた「台本」に従い感情を呼び出すことができるのです。
このプロセスは理想の状態や人物をしっかりイメージし、その状態や人物に見合った姿勢や身振りをすることで実現していきます。
例えば、今、強い自分自身をイメージし、背筋を伸ばしてみてください。
これだけでも今のあなたの感情は変わっているかもしれません。
その他、睡眠や食事も非常に大切な要素ですので調べてみると良いと思います。筆者も上記の休憩を取り入れていますが、特に運動系とサウナ・酸素カプセルを取り入れています。音楽も聴いています。日常で感じるストレスは嫌なものですが、実は精神・肉体・感情のすべての成長の基礎となるものなので、回復サイクルをきちんと取り入れながら、理想の状態を演じて保護者対応に臨みましょう。辛いときや失望感等があるときにこの記事の内容を思い出していただけると幸いです。

 

上記を実施する余裕がなく、直ぐにでも困難な保護者対応を専門家に相談したい公立学校の教職員の方は資料請求をしてください。

最短で当日中に専門家からアドバイスが受けられます。

資料請求ページから 弁警(べんけい)(国公立学校教職員のみ 全国可)を選択して下さい。

https://www.relief-point.co.jp/request/

 

 

 



この記事は当機構が制作・発行している「学校リスクマネジメント通信」をWEB版として編集したものです。


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