TOP
学校リスクマネジメント推進機構|学校と教職員向け危機管理相談
学校リスクマネジメント推進機構

ニュースレターWEB


相談内容の傾向と盲点

昨年度から本年度に掛けて、当機構が2校以上からお受けした同様の相談内容を一部抜粋し、相談者が判明しない範囲でご紹介したいと思います。

我々の日頃の支援状況を、少しでもお伝えできたらと思います。

1.学校のSNSアカウントが炎上しかけた際の対応について
2.いじめ自殺問題に関する調査について
3.理不尽で暴力的な保護者との決別方法について
4.教員の暴言について複数の生徒から校長に署名が届いた際の対応について
5.学校行事で食中毒等が発生した際の対応について
6.理不尽な保護者がマスコミに学校側の対応をリークした際の対応について
7.いじめによる保護者同士の争いへの対応について
8.発達に問題がある生徒と保護者への対応について
9.生徒の不登校の理由を学校のせいにする保護者への対応について
10.登下校中の生徒の事故における教員の責任と対応について
11.暴力的な保護者との面談方法について
12.毎年、学校(園)から大量退職者(教員)が出ていた際の対応について
13.校内で連続して窃盗事案が発生している際の対応について
14.学校が教員から過重労働の抗議を受けた際の対応につい
15.マスコミから不祥事に関する取材があった際の対応について
16.臨時保護者会を開催する際の対応について
17.教員が逮捕された際の対応について
18.記者会見の対応について
19.生徒・児童に対するストーカーについて
20.教員が犯罪を犯しているという噂を聞いた際の対応について 等々

このような問題に対し当機構では、私 宮下賢路と弁護士、警察OBらで、学校(園)や相談者が最終的に一番ダメージを受けない方法(損失の最少化)を考えて助言をさせて頂いております。(勿論、子供を優先することもその中に含まれます。)

◆ アドバイスで意識すること


私はアドバイスの際に、次のような点を意識しております。

▶ 一般的に弁護士は法的な観点から問題解決を考え、裁判が問題解決の選択肢にあること。そして、刑事事件よりは民事事件を多く担当しているケースが多いということ。

▶ 一時的に警察OBは犯罪なのかどうか?と言う観点で問題解決を考え、また、防犯的な視点も考慮しているということ。

▶ その他、学校での問題解決には組織的なリスクマネジメント理論やマスコミ・保護者対応等に伴う心理学的な視点も重要であるということ。

これらの専門領域には様々な違いがあり、さらにその領域の中でも得意分野が分かれてきますので、当然ながら一概に言えることではありません。
また、学校と言う領域の特殊性を考慮するということも非常に大切です。それは、企業と学校はそもそもの組織構造が全く異なるからです。
もちろん、公立と私学の違いもありますし、学校種の違いを認識していることもとても重要です。

私は、これらのことに加え、いつも考えていることがあります。それは、我々の助言がトータルのダメージを最小化するために有効な手段となっているのか?ということです。
これは「当たり前の話だ」とは思わないで欲しいのですが、ある限定された専門領域(例えば弁護士)だけから導き出された解決策がその領域の中では最善だとしても、学校や相談者のダメージをトータルで考えると、その影響を最小化するために有効な手段になっていないケースがあるのです。

例えば、記者会見では裁判で不利にならないように、戦略的に謝罪をしないということがあります。しかし、これをやると世間の反発からメディアへの露出が増え、入学希望者が減ってしまい、たとえ最終的に裁判で勝ったとしても、ブランド維持の危機管理に失敗してしまうということになってしまうのです。
これは視点の問題であるため、その視点を有していないと残念ながら気が付くことができません。
弁護士は、学校が裁判に負けないことを重要だと思っているはずです。このような事から、決して良い、悪いということではなく「立場の違いにより重要度が変わるため気付くことが難しい」ということなのです。


つまり、これは「盲点」ということです。
学校と言う教育の専門機関にも当然盲点がありますし、校長先生や担任も立場が異なるため盲点があります。警察OBにも盲点がありますし、心理学者にも盲点があるのです。

このように、誰にでも「盲点がある」という前提があるので、我々は幅広い専門領域から支援をしているのです。
あなたは、同僚や校長先生だけに意見を求めていませんか?
弁護士だけに意見を求めていませんか?
スクールサポーターだけに意見を求めていませんか?

立場や専門性が異なると物事の重要度が異なるので大事なものに「気付けない」時があるのです。
まずはそのことを知ることが大切です。



この記事は当機構が制作・発行している「学校リスクマネジメント通信」をWEB版として編集したものです。


03-3221-5657            

受付時間:  月~土  9:00 ~ 21:00

(祝日、年末年始、休業日等除く)

menu