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学校リスクマネジメント推進機構|学校と教職員向け危機管理相談
学校リスクマネジメント推進機構

ニュースレターWEB


危機意識を高く持つ時期は『今』です

外部環境の変化


現在、世界の統治機構が大きく揺らいでいると思います。
これは戦前から続いてきた体制が変化しつつあるという意味です。
しかし、一般的な報道から得た情報だけではこの状況を理解することは難しいのですが、自ら情報を取りに行き、メディアリテラシーを高めることで国内外の大きな変化が分かると思います。
今回のニュースレターでは、このような外部環境が大きく変わる状況下ではどのようなリスクが想定されるのか?そして、どのように備えれば良いのか?ということを端的にお伝えしていきたいと思います。

テロのリスクと対策について


現在の外部環境の変化で注意して欲しいことは『テロ』のリスクです。
たとえば、学校として考えられることとしては、登下校中の児童の列に車が突っ込んだり、何の前触れもないのに生徒がビルの屋上から転落してしまったりすること、また、校舎への放火や水道・給食への異物混入、停電、登下校中に発生する切り付け事件等、様々なリスクが想定されます。
既にこれらの事象に関する端緒(不審者・不審物・不審電話・関係者の不可解な行動・不審な郵便物等)が見受けられる学校については、早急なリスク管理体制の強化が望まれるところです。

上述したリスク項目の中には、『これはテロではなく、事件・事故なのでは?』と思える内容があるかと思いますが、ミサイルや爆発だけがテロではないという知識も、これからは必要だと思います。
特に学校に関する事案は報道されやすい特性があるため、様々な手段が講じられる可能性があるのです。
そして、現在のテロのいくつかは、「非常に計画性があり、また極めて高いテクノロジーが駆使されているかも知れない」という見方も、子供たちを本気で守るためには必要になってきます。

今回、私はこのニュースレターの読者に危機意識を高めて頂きたいとの理由から、敢えて一歩踏み込んだ表現をしております。その点については安全安心のために、ご理解を頂けると幸いなのですが、裏を返すと、それだけ注意して欲しい時期が『今』だということなのです。

対策として大事なことは『今までも大丈夫だったので・・・』と言う考え方や『大袈裟に考え過ぎだよ』といった甘い考えを捨て去ることです。
リスクに対するアンテナを研ぎ澄まして頂き過去には考えられなかったことが実際に発生しているのだと考えて警戒を強めて欲しいと思います。
そして、不審なことに気付いた時は、所轄の警察署への相談を躊躇しないことが大切です。

子どもの安全対策について


次に、子どもの安全対策として方々で言われていることを紹介いたします。


★ いかのおすし

『いか』知らない人について『いか』ない
『の』 知らない人の車には『の』らない
『お』 危険な目にあいそうになったら『お』おごえを出す
『す』 こわい目にあったら『す』ぐ逃げる
『し』 何かあったらすぐ『し』らせる

これはよく聞かれることだと思いますが、子どもだけではなく、大人や学校、地域全体でも注意して欲しいと思います。
また、「入りやすい場所」と、「見えにくい場所」は危険ですので、危ない場所として在校生に注意を

★ あぶない場所

・ 管理人のいない駐車場、駐輪場
・ 空き家(工事現場、神社)
・ 男女同じ入り口のトイレ
・ まわりが田んぼや畑
・ 高いへいや植木がつづく道
・ 高架下のトンネル


促していただければと思います。
これは当たり前のことですが、あらためて周知して頂けると幸いです。
昨今、子どもが連れ去られたり、刺殺されたりする事件が相次いで発生しています。
このような事を少しでも減らせるように、『今』まさに危機意識を高めることが重要だと思うのです。



この記事は当機構が制作・発行している「学校リスクマネジメント通信」をWEB版として編集したものです。


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